異端揃い踏みの9月
そろそろ全国的に気になってた企画展が入れ替わる時期。気づいたら終わってるというパターンになる前にあれやこれやと行ってきた。

まずは、千葉市美術館で開催されていた「若冲とその時代」。江戸中期のオール・スターがみごとに集結していたので間違いなく良い展覧会だとは思っていたけど、今まで観た事のないシブいセレクトが逆にとても新鮮で。なかでも曾我蕭白の作品は数点しかないにもかかわらず、異彩を放つその存在感はひときわ心に残った。


つづいては、勅使河原宏の回顧展を観に埼玉県立近代美術館へ。草月流創始者の父・蒼風もそうとうだけど、この人のクリエイティビティもそうとうキてます。伝統を重んじたうえで形式を破壊する思想、ジャンルやカテゴリーにとらわれない姿勢にとても共感する。映画「砂の女」や「他人の顔」などのプロダクション・ノートも展示されていて見ごたえのある内容だった。初監督作品の「北斎」をどこかの映画館で上映してもらえないものだろうか...とても観たい.....



日比谷公園で開催されていたネパール・フェスへも。現地の音楽やダンスを堪能し、ネパール特有の餃子"モモ"を食し、以前訪れたカトマンズやパクタプルの街並みを想い起こす。原色に塗られ装飾された玄関口、レンガの壁、ピーコック・ウインド、砂塵が巻き上がる道、雄大にそびえ立つエベレストの景観..........ヤバい...また行きたくなってきた。

最後は、埼玉県蕨市の住宅街に忍び隠れるようにある、幕末の絵師・河鍋暁斎美術館へ。北斎・国芳の変態性をしっかりと受け継いだホンモノ、当時その狂気に満ちた画風で拘束された事もあるほどの異端児っぷりは拍手を贈るべき!ここではユーモアに満ちた作品から宗教画など暁斎の幅広い画法が楽しめた。なかでも社会を風刺したものと怪異なもの(幽霊画は鳥肌がたった)はズバ抜けてよい!普通じゃないことをすると悪いと言われがちな社会のなかでせめぎ合い、最後まで自己の表現を貫いた人だから暁斎は好きなんだと思う。だってこの時代に絵師が外人の弟子を持つ事なんて他の人にはできなかろう。
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